「カイジ 人生逆転ゲーム」久々に観ました

あけましておめでとうございます。

前回の更新からしばらく空いてしまいましたが、またちょこちょこ更新していくつもりなので皆様よろしくお願いいたします。

 

WOWOWカイジやってたので観ました。

 

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カイジ 人生逆転ゲーム

https://www.amazon.co.jp/dp/B002RHO0NC/ref=cm_sw_r_cp_api_tbimCbQ0AGB8K

 

映画公開当初に観たので、映画のオチや随所随所は覚えていたのですが、藤原竜也さんの演技や大好きな天海祐希さんを見ることができて楽しい映画でした。

 

まずは簡単なあらすじ

  • 道行くカップルからキモいと言われてしまうような男、カイジが主人公。
  • 友人の借金や蹴ってしまった車の修理代のせいで一攫千金のゲームに参加することになるカイジ。ただし、一攫千金のチャンスでもあるゲームは実は人生を賭けたゲームでもあった。
  • カイジはゲームに負けてしまい、地下にある刑務所にも似た強制労働施設で借金返済まで肉体労働をすることになる。
  • その強制労働の中でも、ブレイブメンロードという強制労働から解放されるチャンスがあると知ったカイジはそれに参加することにするが…。

簡単に言うとこんな感じのストーリー。

 

 

みどころは、原作でも有名な「ざわ…」と言う音響と、藤原さん演じるカイジの表情、随所随所のセリフ、ドキドキするような勝負展開。

 

「ざわ…」に関しては原作を知ってる人ならどうやって表現するのかなと思った人も多いと思いますが、再現度は高いと思います。個人的には思ってたのと違うなって言うのはあったのですが、これはこれでいいなと思いました。

 

藤原さんの演技は最初にも少し触れましたが、やっぱり舞台で活躍してる人は凄いなって思わせる演技力。叫び声がグッとお腹に響くようで、聞いているだけで辛くなるような感情がこもった叫び方なんですよね。ふとした表情や仕草にもカイジの性格が出ていて、フィクションのキャラクターに人間臭さをすごく感じました。

 

随所随所のセリフには、普通の人が耳を塞ぎたくなるような目を背けたくなるような言葉が多い。

「貴様、生まれてから何度その台詞を吐いてきた?世間はお前らクズの決心をいつまでも待ったりはせん!一生迷ってろ!そしてチャンスを失い続けろ!」

ブレイブメンロードの参加者が心の準備が出来ず、「待ってくれ」と言ったことに対して、利根川が言うセリフ。

決心を待ってくれないことは確かにそうだし、チャンスは待ってくれず失われていくことも本当だと思います。みんな分かってはいるけれど、口に出さない聞きたくなくないような言葉だと思うんです。心のどこかで分かっているからこそ、ひどいことをいうなとも思うしそんなことを言ってくれる大人はいないよなとも思います。

私は自分のことを振り返った時に、今思えばこれはチャンスだったなと思うことが沢山あってそれをフイにしてしまったことも振り返って、あぁ何やってんだ自分って思うことがあるので余計に響きました。

 

「明日から頑張ろうなんて発想からじゃ何も生まれはしない。今日だ。今日だけだ。今日頑張った者、頑張り抜いた者にのみ明日は来るんだよ」

強制労働施設内でカイジの班の班長が言うセリフ。カイジは1ヶ月の給料(9000円くらい)を借金の返済に充てずにその場しのぎの嗜好品であるビールやつまみに使ってしまい、借金の返済が伸びることになる。

それを企てている班長が裏で言っているセリフ。

私の尊敬している方で、私を成長させてくれた方がいます。その方も「明日やろうは馬鹿野郎」というのを信念にしてます。そのこともあってすごく響く言葉でした。

確かに、ダイエットや何かの目標に対して、明日からやる、明日から本気出すと言っている人はいると思いますが成功しているのを、自分の身の回りで見たことはありません。

そもそもやる気や決意があるならば、今日からとか既に行動に起こしているのではないかと思います。これもさっきの利根川のセリフと同じですが、分かっているけどなかなか出来ないことだからこそ響く言葉だと思います。

他にもたくさんあるのですが、観た人によって響くものってやっぱり違うと思うので、私が心に響いたセリフ2つを紹介させていただきました。

 

 

最後はドキドキするような勝負展開。

クズと言われた男カイジがゲームに参加する中でどうなるんだというドキドキと、カイジ自身が成長していくドキドキがあります。

カイジ、クズと言われるほどクズではないと私は思うんですが、頭がいいなと思ったのが印象的。最初はただのバカなお兄さんかと思ったら、そうではない芯のある男の人だと思わせてくれるカイジが戦う姿は見ていて目が離せなかったです。

 

カイジは社会の縮図というか、人間にある汚い部分を切り取った人間臭い映画だと思います。腐ってるなと思う部分もたくさんあるし、カイジ自身に対してもダメなやつと思ってしまうところもあるんですが、それが人間らしくていいなと思う作品でした。

久々に観たからこそ、響くセリフを改めて感じることができて良かったです。