トランセンデンス観ました!
ジョニーデップに誘われて、映画「トランセンデンス」をAmazonプライム・ビデオで観ました。
評価が分かれる作品ではあると思うけど、私自身は面白かったのでご紹介したいです。
Blu-ray https://www.amazon.co.jp/dp/B019GVISDE/ref=cm_sw_r_cp_api_ObkQBb5VYWFZA
まずはあらすじ。
AIの研究をしている天才科学者の夫婦が主人公。
夫のウィル(ジョニー・デップ)と妻のエヴリン(レベッカ・ホール)は、研究資金の調達の為に自分達の研究について演説に行う。
その演説ではワクワクするけど現実味があまり湧かないようなAIの可能性について語られる。
演説後、「R.I.F.T.」という世界中で化学技術研究所を襲撃している反科学テロ組織に襲われ、ウィルは撃たれてしまう。一命は取り留めたが銃弾に放射線物質が塗られていたことで余命僅かという状態に。
一度はAIの研究を諦め、最期の時間を2人で過ごすウィルとエヴリンだが、エヴリンは夫をこのまま死なせたくないという気持ちからある行動に出る。研究中のAI「PINN」にウィルの脳波を全てアップロードして、ウィルの意識や精神をこの世に残そうとした。
夫妻の親友マックスの協力もありアップロードが始まったが、アップロード中にウィルが死亡してしまう。悲しみの中、研究を打ち切ろうとしたマックスとエヴリンだが、AIから応答があった。
それはウィルなのか、それともウィルのフリをしてるだけのAIなのか。
エヴリンと、彼女の理想の為に動き続けるウィルはどうなるのか。
今作、評価が分かれるだろうなって思ったポイントは3つ。
1つ目は、SF映画的な演出を期待してるとすごい肩透かしを食らうこと。
映像技術的はすごい。そして、映画の中の最新技術も素晴らしい。だけど、使い方であったりもっとこうすればって思うところがあったこと。
私的には「ロックの靴下」的な考えさせられるものだったし、実際この技術が確立すればすごいことになるなというワクワクがあった。
2つ目、辻褄が合わないところがあること。
科学者が先頭の最前線にいたり、R.I.F.Tの金髪の女の子の設定が置いてけぼりだったり、作品的には惜しいなーって思うところがたくさんあった。
3つ目、夫婦愛のストーリーだということ。
上の2つは悪い面で挙げたけど、夫婦愛についてはいいなと思うところ。
ウィルの心情というのは基本的に語られないんだけど、気づけば1つ1つに愛が溢れていたんだと思う。
エヴリンもそう。AIに夫の意識を移すという行動力って本当にすごいと思う。
どうなるかわからない状態で死んでしまうかもしれない夫が残る希望のために動くってなかなか出来ない。
最後に個人的にこの映画を一番オススメしたいところ1つ。
人間はどんな時も愚かで、未知のものに恐怖し、その先にあるものを見ようともしない。
この映画のラスト、すごい皮肉だなって思った。映画を見た時に共感してくれる人が少なからずいると思う。
それが不完全燃焼感を生む部分でもあるけど、この映画の落とし所としてはちょうどよかったと思う。
トランセンデンス、日本語では超越という意味。
どんなSF映画かと思ったら、夫婦愛を描いたラブストーリーでした。